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豊島事件(産廃不法投棄)の概要は?犯人と経緯やその後の影響をわかりやすく解説!

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こんにちは、ぬっしーです。

海に大量に流れこむプラスティックゴミから生き物たちや海の環境を守ろうと著名人が呼びかけたり、大手カフェも使い捨てストローから紙ストローに変えたりと世界中でプラスチックごみへの関心が高まってますね。

これ以上環境が悪化しないため、早急に決してほしいところですが、多くの利権やいろんな事情のせいか、各国の足並みが揃わず、先送りになっている感じです。

日本でも、長年にわたり産業廃棄物が不法投棄され、未だに処理が続いている事件があるのをご存知ですか?

今回は1975年後半から16年間、ゴミ問題で香川県の豊島で大量に産業廃棄物が不法投棄された豊島事件について、わかりやすく解説したいと思います。

この記事では

・豊島事件(産廃不法投棄)の概要は?

・豊島事件(産廃不法投棄)の犯人は?なぜ長期間、不法投棄できたの?

・豊島事件(産廃不法投棄)の弁護士は?

・豊島事件(産廃不法投棄)の汚染された土地の現在やその後の影響は?

について調べました。

では、昭和のゴミ問題『豊島事件』について見ていきましょう!

豊島事件(産廃不法投棄)の概要は?

 

●豊島事件●

香川県の小豆島の西に隣接する豊島(てしま)。

その小さな島に、豊島総合観光開発(株)が1975年から大量の産業廃棄物を島に運搬し不法に投棄や野焼きをする。 1990年に兵庫県警が廃棄物処理法違反容疑で強制捜査に踏み切ったことでようやく終わり。

2000年、公害調停が成立し原状回復作業が開始。

 

住民の中には、長期に渡り土壌や空気も汚染された環境での生活により、体調を壊す人も多数しました。

まさかこんな環境の中で暮らすことになるとは、島民も思ってなかったでしょうね。

それにしても、なぜ、犯人はこの場所を選んだのか?なぜこれほど長期化したのでしょう。

豊島事件(産廃不法投棄)の犯人は?なぜ長い期間、不法投棄できたのか?

豊島に産廃を投棄した犯人は、豊島総合観光開発(株)という産廃処理業者。社長の名前は松浦きよ子(妻)、実質経営者は専務で夫の松浦庄助です。

この土地は、もともと松浦庄助の父が所有していた。島民ではなかった松浦は島への愛着がなかったのでしょう、ここからガラスの材料となる良質な土を業者へ売ります。

さらには、山を切り崩して海水で洗い、砂を企業へ売り、泥の部分は砂を採掘してできた穴に埋めます。そこでできた広い土地に産廃処理場を建設すると県に申請します。

問題なのは、その処理内容で、六価クロムやシアンといった毒性の強い高濃度廃棄物をセメントで固めたも埋めるというもので、豊島の住民は猛反対!!

処分業者に対し、建設差し止めの裁判を起こし、香川県にも許可しないように働きかける。

そんな恐ろしいものが近くにあると思うと怖いですよね。そりゃ反対しますよね!!

そして、1977年、住民の強い反対にあった業者は、廃棄物の処理建設はやめるので、代わりに、ミミズのフンなどが土壌改良剤として高い相場で売れるので、ミミズの養殖業者として許可してほしいと願い出る。

・・・産廃からミミズ???どうやって思いつくんでしょう、頭は良さそうですよね。 とはいえ、ミミズ・・・胡散臭いです。それでも産廃よりはマシですよね。それにもっと他に変なことをされても困りますし。島民の皆さんもそう思ったのかもしれません。

翌年、島民もミミズの養殖を認めて和解します。

そして、ミミズ養殖を始めた業者ですが、しばらくすると養殖をやめ1983年ごろから産廃を持ち込み野焼きを始めます。

やっぱりね!の展開です!!

ただ、一つ、疑問が残りますよね。  産廃は県の許可が必要なのにどうして続けることができたのか???

そこには次のようなカラクリがありました!

有価物

業者は、「このゴミを燃やすと金属が取れる」となるとこれは廃棄物なのか?有価物なのか?と言い出します。

有価物とは、他人に買い取ってもらえる不要物のことです。廃棄物とは、処分費用がかかる不要物のこと。

パソコン廃棄

ゴミを燃やしたり、スクラップする過程でごくわずかの金属が出ます。業者はこの金属を取るため1トン300円で購入しているので、有価物になり産廃ではないと主張。(輸送料は1tあたり2000円)

すると県は、金属くず商の営業許可をとるようにと指導し、結局、兵庫県警の摘発まで7年間、不法投棄が続きました。

驚きですよね。今の時代でしたら、書類上不備がなかったとしても、この状況ならネットで拡散して、もう少し早く不法投棄が終わったような気がしますが、業者側もいろんな別の手を使ったかもしれませんね。

豊島事件(産廃不法投棄)の弁護士は?

1993年11月、業者への適切な指導監督を怠った等として、住民は廃棄物の撤去を求めて県に公害調停を申請。

その時の弁護団長が故中坊公平さんです。戦後の日本を代表する弁護士で、森永ヒ素ミルク中毒事件や豊田商事事件の被害者救済などされ、マスコミから「平成の鬼平」と呼ばれ有名でしたよね。

そして、2000年6月、公害調停が成立。県は2017年3月末までに産廃を撤去、地下水の浄化などを約束しました。

豊島事件(産廃不法投棄)の汚染された土地の現在やその後の影響は?

当初、産廃の量は56万tと推定され2013年までに全てを撤去、処理する予定でしたが、想定より深いところから新たな産廃が発見され、最終的に91万8000tまでに増え、4年後の2017年3月の期限ギリギリで撤去が完了しました。

かかった費用は、処理施設の建設費、輸送費、処理費などを含めると総額770億円とも言われています。

その後も地下水の浄化作業などは継続されます。そして2018年1月、また新たな汚泥が見つかりました。

原状回復はまだまだ時間もお金もかかりそうですが、少しずつ本来の豊かな自然の島の風景が戻ってきいます。 

この事件の経緯や、環境への影響などを教訓に、私たちの環境問題も考えていきたいですね。

まとめ

環境問題に関心が集まる中、日本で起こった大規模な産廃不法投棄、豊島事件の概要について、まとめました。犯人と経緯やその後の影響を解説しました。

新しく汚泥が発見されたり、地下水の処理も残っているので、今後の対応にも注目していきたいです。

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